BMP7とは?
BMP7(Bone morphogenetic protein-7/骨形成タンパク質7)は、OP-1(osteogenic protein-1/骨形成タンパク質1)としても知られ、間葉細胞の骨および軟骨への形質転換において重要な役割を果たします。BMP7は、36kDaの分子量を示すグリコシル化ジスルフィド結合ホモ二量体のタンパク質であり、脂肪細胞、特に褐色脂肪組織(BAT:brown adipose tissue)の誘導、発生、および調節において役割を果たします。BMP7は脳、腎臓、膀胱で発現します。BMP7は、乳癌、前立腺癌、および大腸癌を含む癌にも存在し、癌細胞の増殖の調節に関与する可能性が示唆されています。大腸癌患者におけるBMP7 mRNAの過剰発現は、予後不良および全生存率の低さと有意に関連することが報告されています。また、BMP7の高発現レベルがHCC(肝細胞がん)の予後不良のバイオマーカーとして有用である可能性が示唆されいます。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。