CD147とは?
CD147は、Basigin(BSG)またはEMMPRINとも呼ばれる、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する膜貫通糖タンパク質です。多数の生理学的および病理学的現象において重要な働きをします。CD147は、生殖、神経機能、炎症および腫瘍浸潤に関与します。CD147は、広範囲に分布し、網膜色素上皮、新生児血液脳関門、腫瘍細胞、活性化T細胞で特に高レベルで発現します。CD147は、隣接する線維芽細胞を刺激して、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:)を産生させます。CD147は、種々の癌における浸潤と予後予測の客観的かつ有効なマーカーと考えられおり、研究が進められています。膜結合型のCD147に加えて、可溶性CD147(sCD147)が報告されています。可溶性CD147(sCD147)産生は、微小胞による分泌またはタンパク質分解による開裂という2つの異なる機構によって媒介されることが示されています。体液中の可溶性CD147(sCD147)の存在は、全身性硬化症、肝細胞癌、強直性脊椎炎、冠動脈疾患等のいくつかの疾患と関連することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。