CYCS(シトクロムc)とは?
CYCS(Cytochrome c:シトクロム c)は、ミトコンドリア内膜に位置する12〜15kDa の電子伝達タンパク質です。アポトーシス刺激により、シトクロムc はミトコンドリアから細胞質に放出され、カスパーゼ3の活性化およびアポトーシスを引き起こします。ミトコンドリアからのシトクロムc 放出の測定は、細胞におけるアポトーシス開始の検出に有用です。さらに、シトクロム c の放出はまた、アポトーシス細胞の培地中、癌患者の血清中でも検出されます。血清中のシトクロムc レベルは、癌治療患者の予後マーカーとして研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。