F12(第XII因子)とは?
第XII因子(Factor XII/FXII/ハーゲマン因子)は、不活性な酵素前駆体(チモーゲン)として血液中を循環する80kDの単鎖糖タンパク質です。FXIIは、血液凝固、線維素溶解(fibrinolysis)、キニン (Kinin) の生成において重要な役割を果たします。FXIIは、ガラス、カオリン、デキストラン硫酸のような負に帯電した表面(陰性荷電膜面)に接触すると、その表面に結合し、血漿カリクレインによって部分的なタンパク質分解を受けることで活性化します。2つの活性型は、α-FXIIa および β-FXIIa と呼ばれます。遺伝的なFXII 欠損は、自然出血や過剰出血には関与しません。一方で、FXIIの阻害は、動脈血栓症および脳卒中に対して保護的役割を有することが報告されているため、FXIIは、抗血栓療法の標的として研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。