Fetuin-Aとは?
Fetuin A(フェチュインA、AHSG、Alpha2-HS glycoprotein)は、プロテアーゼインヒビターのシスタチンスーパーファミリーに属される因子です。Fetuin Aは、様々な胎児組織中で高度に発現することが知られる一方、成人では主に肝臓で発現します。Fetuin Aは、TGF-βの細胞外インヒビターあり、肝疾患における線維形成促進を刺激する物質です。血中循環性Fetuin Aは、非アルコール性脂肪肝疾患における肝臓線維症および血管線維症の進行検出のための有用な血清バイオマーカーとして研究されています。Fetuin Aは、エンドサイトーシスや脳発達、骨形成等でも機能することが報告されています。Fetuin Aは、2つの異なる機序で心血管系で機能します。インスリンシグナル伝達を阻害することでアテローム性動脈硬化症の発症に関与するインスリン抵抗性を誘導します。他方で、カルシウム沈着を阻害し、血管石灰化から保護することが知られています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。