FGF-4とは?
線維芽細胞増殖因子(FGF-4:Fibroblast growth factor-4)は、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)の自己複製において重要な生理学的役割を果たします[PMID:21990129 ]。FGF-4は、さらに、幹細胞増殖を刺激します。また、分化を補助する可能性も示唆されています。
Humankine® FGF-4 商品について
アニマルフリー組換えヒトFGF-4は、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。単量体の糖タンパク質として、見かけの分子量は17 kDaおよび27 kDaを示します。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。ヒト293細胞における産生は、確実なグリコシル化を実現し、細胞培地中での安定性に寄与します。FGF-4は、ヒト胚性幹細胞の自己複製において重要な役割を果たします。また、幹細胞の増殖を促進します。FGF-4は、分化に関与することもありますが、状況と濃度に依存します。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。