GM-CSFとは?
GM-CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子:Granulocyte Macrophage colony-stimulating Factor)は、CSF2としても知られます。GM-CSFは、単量体の糖タンパク質であり、マクロファージ、T細胞、マスト細胞、ナチュラルキラー細胞、内皮細胞、線維芽細胞によって分泌されます。GM-CSFは、早期の赤血球、巨核球、好酸球前駆細胞の発生を刺激する造血成長因子です[PMID:2990035 ]。また、GM-CSFは、幹細胞を刺激して、単球および顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)を産生します(PMID: 3021817、2984574、6390681)[PMID:3021817 、2984574 、6390681 ]。
Humankine® GM-CSF 商品について
アニマルフリー組換えヒトGM-CSFは、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。細胞培養条件下で優れた安定性を有することが示されており、ヒト樹状細胞を効率的に産生するのに最適です。組換えヒトGM-CSFは、128種のアミノ酸から成る、分子量15〜36 kDaの球状タンパク質であり、2つの分子内ジスルフィド結合および2つのNリンクグリコシル化が起こる可能性のある部位を含みます。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。