IL-17Fとは?
IL-17F(IL-17F/Interleukin 17F/インターロイキン17F)は、見かけの分子量38 kDaのホモ二量体の糖タンパク質です。IL-17は、一般的にアレルギー応答に関連します。IL-17は、他の多くのサイトカイン(例えば、TNFα、IL-8などのケモカイン、プロスタグランジン)の産生を誘導します。IL17によって誘導されるサイトカインの放出は、喘息における気道リモデリング等、様々な影響を及ぼします[PMID:24292568 ]。
Humankine® IL-17F 商品について
アニマルフリー組換えヒトIL-17Fは、見かけの分子量38 kDaのホモ二量体の糖タンパク質です。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。ヒト293細胞における産生は、確実なグリコシル化を実現し、細胞増殖培地その他用途における安定性に寄与します。IL-17は、一般的にアレルギー応答に関連します。IL-17は、多数の細胞種(線維芽細胞、内皮細胞、上皮細胞、ケラチノサイト、マクロファージ)において種々のサイトカイン(IL-6、G-CSF、GM-CSF、IL-1β、TGFβ、TNFα等)やケモカイン(IL-8、GROα、MCP-1等)、プロスタグランジン(PGE2等)の産生を誘導します。サイトカインの放出によって、気道リモデリング等、多くの機能を引き起こします。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。