IL-29とは?
インターロイキン29(IL-29/Interleukin-29、別名:IFNγ1)は、ヘリカル(ヘリックス型)サイトカインファミリーのメンバーであるとともに、III型インターフェロンでもあります。IL-29は、微生物に対する宿主防御において重要な役割を果たし、IL-29遺伝子は、ウイルス感染細胞において発現が誘導されます[PMID:18547367 、12469119 、27637354 ]。
Humankine® IL-29 商品について
アニマルフリー組換えヒトIL-29(IFN-λ1)は、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。糖タンパク質として発現され、見かけの分子量は35 kDaを示します。IL-29は、免疫調節活性を有し、抗ウイルス免疫において機能することがあります。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地中で産生されます。ヒト293細胞における産生は、確実なグリコシル化を実現し、細胞培地中での安定性に寄与します。純度は>95%です。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。