IL8とは?
インターロイキン8(IL-8:Interleukin 8)は、CXCL8としても知られる、CXCケモカインファミリーに属する因子です。IL8は、単球/マクロファージ、T細胞、好中球、線維芽細胞、内皮細胞、および腫瘍細胞系を含む様々な細胞種において、炎症性刺激に応答して分泌されます。IL8には主に2つの機能があります。一つは、標的細胞の走化性を誘導することであり、主に好中球、その他の顆粒球を感染部位に向かって遊走させます。もう一つは、食作用(ファゴサイトーシス)の誘導です。遊走した細胞が感染部位に到着するとIL-8はファゴサイトーシスを誘導します。IL-8遺伝子は、ウイルス感染による一般的な呼吸器疾患として知られる細気管支炎に関与すると考えられています。また、IL-8は、血管新生の強力なプロモーターであることも知られています。IL-8は、腫瘍における血管新生、転移、乳癌に関連します。IL-8は、エストロゲン依存性乳癌の発癌や腫瘍進行に関与する新規ターゲットとして研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。