JNKとは?
JNK(c-Jun N-terminal kinase 1)は、MAPK8(Mitogen-activated protein kinase 8)、PRKM8、SAPK1、SAPK1Cとも呼ばれる、MAPキナーゼサブファミリーに属する因子です。JNKは、UV光に応答してThr-Pro-Tyr モチーフで二重リン酸化されることによって活性化されます。JNKは、c-Junのトランス活性化領域内に存在するN末端セリン調節部位であるSer-63およびSer-73をリン酸化します。UVに応答してこれらの部位がリン酸化されると、c-Junが転写活性化されます。 また、JNK活性は肥満で著しく上昇することが報告されています。さらに、JNKの欠損は、脂肪細胞の減少をもたらし、インスリン感受性を有意に向上させることが示されています。また、ob/obマウスを含む2つの異なる肥満モデルマウスにおいてインスリン受容体シグナル伝達能力の増強が報告されています。JNKは、肥満およびインスリン抵抗性の重要なメディエーターであり、治療ターゲットとして研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。