MMP9とは?
MMP9(マトリックスメタロペプチダーゼ9/matrix metallopeptidase 9、matrix metalloproteinase-9)は、ゼラチナーゼB(Gelatinase B)としても知られる、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)ファミリーに属する酵素です。MMPファミリーは、細胞外マトリックスリモデリングプロテアーゼ酵素で構成され、正常な胚形成および組織リモデリング、さらに、関節炎、癌、歯周炎、糸球体腎炎、脳脊髄炎、アテローム性動脈硬化症、組織潰瘍形成等、多くの疾患に関連して、その活性が重要となります。MMPプロテアーゼは、ヒト癌における重要な治療および診断ターゲットとして研究されています。MMP9は、好中球、単球、マクロファージ、星状細胞、線維芽細胞、破骨細胞等を含む、様々な正常細胞および形質転換細胞によって産生されます。腫瘍では、MMP-9が腫瘍細胞近傍の血管基底膜のコラーゲン(IV型)を破壊し、周囲組織に浸潤して転移に寄与します。MMP-9の循環レベルは、アテローム性動脈硬化症、C型肝炎ウイルス感染および大腸癌のような多くの炎症性疾患で亢進することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。