N-cadherinとは?
カドヘリンは、カルシウム依存性の細胞接着を媒介し、正常組織構造の維持において重要な役割を果たす膜貫通糖タンパク質のファミリーです。N‐カドヘリン(N-cadherin、神経カドヘリン)は、カドヘリン2(CDH2/cadherin 2)としても知られ、130kDaの膜貫通タンパク質であり、E‐、P‐、R‐、B‐カドヘリンを含むカドヘリンスーパーファミリーにおける古典的カドヘリンの一つです。N‐カドヘリンの発現は、ニューロン、内皮細胞、心筋細胞を含む様々な細胞種で報告されています。N‐カドヘリンは、初期の脳形態形成、シナプス形成およびシナプス可塑性で働きます。可溶性N−カドヘリン(sN−CAD:Soluble N-cadherin)は、血清、精液、尿を含む生体液中に見出されます。がん患者においては、疾患の証拠を持たない患者群と比較し、有意に高い量の血清可溶性N−カドヘリン(sN-CAD)が存在することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。