Pentraxin 3/TSG-14とは?
ペントラキシン3(PTX3、Pentraxin 3)は、TSG-14(TNF-inducible gene 14 protein)とも呼ばれ、構造的モチーフであるペントラキシンドメインを特徴とする、進化的に保存されたタンパク質群からなるペントラキシンスーパーファミリーの一員です。ペントラキシン3(PTX3)は、内皮細胞、平滑筋細胞、脂肪細胞、線維芽細胞、単核貪食細胞、樹状細胞等の様々な細胞種によって産生されます。ペントラキシン3(PTX3)の発現は、IL‐1、TNF(Tumor necrosis factor、腫瘍壊死因子)、微生物等の一次炎症シグナルによって誘導されます[PMID: 15771574 ]。ペントラキシン3は、急性期糖タンパク質であり、病原体に対する自然免疫抵抗性、炎症、組織リモデリングおよび修復、女性の生殖能、癌の調節に役割を果たします[PMID: 26921689 、19846603 ]。また、ペントラキシン3は、心血管疾患のバイオマーカーです。心血管疾患患者では、血漿ペントラキシン3濃度の上昇が認められることが報告されています[PMID: 22347626 、27559355 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。