Pleiotrophinとは?
プレイオトロフィン(PTN/Pleiotrophin)は、線維芽細胞、上皮細胞、および内皮細胞に対して分裂促進性を有し、神経の軸索突起伸長を誘導する、分泌型の増殖因子です。プレイオトロフィンは、抗アポトーシスシグナル伝達および細胞増殖における重要なステップとして、MAPK経路の活性化を誘導する未分化リンパ腫キナーゼ(ALK:anaplastic lymphoma kinase)に結合します[PMID:1768439
、1733956
、11278720
]。
Humankine® Pleiotrophin-PTN 商品について
アニマルフリー組換えヒトプレイオトロフィン(PTN/Pleiotrophin)は、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。分泌型の非グリコシル化単量体として発現されます。プレイオトロフィンは、配列、構造、および機能で類似性を共有するヘパリン結合性タンパク質ファミリーのメンバーです。ファミリーの他のメンバーには、ミッドカイン(MK/Midkine)、およびニワトリにおけるMKホモログであるレチノイン酸誘導ヘパリン結合タンパク質(RI-HB/Retinoic acid- induced heparin-binding protein)が含まれます。これらの全てのサイトカインの発現は発生中、高度に調節されています。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。