RBP4とは?
RBP4(Retinol-binding protein 4:レチノール結合タンパク質4)は、以前はRBPと呼ばれていたタンパク質で、ビタミンA(レチノール)の血漿輸送タンパク質として働きます。RBP4は、主に肝細胞および脂肪細胞によって合成された後、レチノール-RBP複合体として循環中に分泌され、レチノールを末梢組織に輸送します。血漿中では、RBP4-レチノール複合体はトランスサイレチン(TTR:transthyretin)に結合することで、腎臓で濾過されることを防ぎます。TTRに結合しないRBP4は、通常、尿中に排泄されますが、腎不全を起こしている場合、血清中に蓄積します。尿中RBP4は、糸球体疾患のマーカーとして報告されています。RBP4はまた、いくつかのインスリン抵抗性状態において上昇するアディポカインとして同定されています。血清RBP4の測定は、インスリン抵抗性、2型糖尿病、肥満、心血管疾患のリスクを評価するための指標として研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。