SERPINE1とは?
SERPINE1は、プラスミノーゲン活性化抑制因子1(PAI-1:Plasminogen activator inhibitor type 1)とも呼ばれ、セリンプロテアーゼインヒビター(SERPIN:serine protease inhibitor)スーパーファミリーのメンバーです。SERPINE1(PAI-1)は、血管内皮、肝臓、単球/マクロファージ、血小板、脂肪組織によって産生されます。PAI-1の血漿中濃度が高い場合、心血管疾患リスクの増大と関連することが報告されています。SERPINE1(PAI-1)は、肥満、インスリン抵抗性2型糖尿病の病因に関与することが示唆されています。いくつかの腫瘍タイプにおいては、SERPINE1発現は亢進しており、また、予後不良のマーカーとしての可能性が示唆されています。予後マーカーとしての研究に加えて、SERPINE1発現は、リンパ節陰性の乳癌患者における治療法決定のマーカーとしての検証が実施されています。SERPINE1(PAI-1)遺伝子の欠損は、プラスミノーゲン活性化抑制因子1欠損症(PAI-1欠損症)の原因であり、また、高濃度の遺伝子産物は血栓形成傾向と関連します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。