トランスフェリンとは?
セロトランスフェリン(Serotransferrin:TF)は、トランスフェリン、シデロフィリン(siderophilin)、β1金属結合グロブリン(beta-1 metal-binding globulin)とも呼ばれる77kDaの分泌タンパク質です。トランスフェリンは、ラクトフェリン(細胞内および乳汁等の分泌物中に含まれる)、メラノトスフェリン(メラノーマ細胞上に存在する)、オボトランスフェリン(卵白中に含まれる)を含む同種の鉄結合糖タンパク質のファミリーに属します。トランスフェリンは、鉄の輸送を担う多機能なタンパク質で、鉄を安全な酸化還元不活性状態で、身体の利用部位または貯蔵部位に輸送します。トランスフェリンは、免疫系とも関連し、血清中の遊離鉄を吸収することで、病原性微生物の感染能力を抑制する低鉄環境を作り出します。トランスフェリンは、主に肝臓で発現して血漿中に分泌されます。一方、脳や精巣のような他の組織でも少量合成されることも知られます。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。