TNFRSF9(CD137)とは?
CD137は、TNFRSF9(TNF receptor superfamily member 9)または4-1BBとしても知られ、腫瘍壊死因子受容体(TNF受容体:tumor necrosis factor receptor)スーパーファミリーに属する、誘導性T細胞表面受容体です。CD137(TNFRSF9)は、活性化T細胞の表面に発現する膜貫通タンパク質です。さらに、CD137 活性化依存的な発現は、Bリンパ球、単球、および多様な非リンパ系細胞型でも認められています。CD137は、細胞の生存および分化を増強する共刺激シグナルを提供し、CD8細胞傷害性T細胞(CD8 cytotoxic T cell)の発生や抗腫瘍免疫において決定的な役割を有します。可溶型CD137(sCD137)は、異なるスプライシングによって生成され、活性化されたリンパ球によって放出されます。血清中の可溶型CD137(sCD137)濃度の上昇は、関節リウマチ、多発性硬化症、慢性リンパ性白血病、および急性冠症候群を含むいくつかの疾患と関連することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。