IL-18とは?
IL18(interleukin 18、インターロイキン18)は、IL-1スーパーファミリーサイトカインの一員です。IL-18は、多くのヒトリンパ球系および非リンパ球系細胞によって発現され、炎症プロセスにおいて重要な役割を有します。IL-18は、NK細胞およびいくつかのT細胞を刺激して、マクロファージまたは他の細胞を活性化するのに重要な役割を果たすIFNγを放出させることができます。IL-18は、IL-12と相乗的にTh1分化に寄与するため、細胞内細菌、ウイルス、真菌に対する宿主防御機構において重要です。IL‐18サイトカインは、VCAM1(vascular cell adhesion molecule-1、血管細胞接着分子-1)の発現とメラノーマ細胞の接着を促進します。また、IL-18は、急性虚血性症候群に至るアテローム性動脈硬化性プラークの不安定化において、主要な役割を果たします。また、IL-18は、腸内微生物叢の調節を介して、メタボリックシンドロームへの関与、および非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:nonalcoholic fatty liver disease)/非アルコール性脂肪肝炎(NASH:nonalcoholic steatohepatitis)の進行を負に制御することが示されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。