Wnt3Aとは?
Wnt3Aは、分泌型のシグナル伝達タンパク質をコードするWnt遺伝子ファミリーのメンバーです。Wnt3Aタンパク質は、腫瘍形成に関連すると共に、多数の発生プロセスに関わり、細胞運命の調節、および胚形成時のパターニングに関連します。Wnt3Aは、胚組織および成体組織の完全性を維持する上で重要な役割を果たします。ヒトWnt3Aは、ヒトWnt3タンパク質に対して、84%の相同性を示すタンパク質です。Wntの翻訳後グリコシル化およびアシル化は、Wnt3Aの効率的な分泌と生物学的機能のために不可欠です[PMID:8244403 、11834740 ]。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。