IGF1とは?
インスリン様成長因子1(IGF1:Insulin-like-growth factor 1)は、70アミノ酸残基からなるペプチドホルモンであり、成長ホルモン(GH)が生化学的効果を発揮するための主要なメディエータとして機能します。IGF1は、細胞増殖/分化の調節における重要な増殖因子です。IGF1は大部分が肝臓で合成され(75%)、存在量は低いですが末梢組織でも合成されます。IGF1は、脂肪肝の形成を予防するのに必須の役割を果たすことが報告されています。IGF1は、強力なマイトジェン(有糸分裂促進物質)であり、IGF結合タンパク質3(IGFBP3:IGF-binding protein-3)によって阻害されます。血清中のIGF1レベルの高値、およびIGFBP3レベルの低値は、いくつかのがんのリスク増加と関連することが示唆されています。IGF1を欠損するマウスは、中枢神経系の発達不全および骨、筋肉、生殖系の発達障害を含む全身性の臓器形成不全を示します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。