IL-33とは?
インターロイキン33(IL-33:Interleukin-33)は、内皮細胞、上皮細胞、線維芽細胞様細胞で豊富に発現するIL‐1ファミリーに属するサイトカインです。IL-33は、組織由来の核サイトカインであり、恒常性維持や炎症時の両方で働きます[PMID: 29247993 ]。IL‐33は、ILC2(type 2 innate lymphoid cells)、マスト細胞、Th2細胞、好酸球、好塩基球、樹状細胞、代替活性化マクロファージ(AAM:alternatively activated macrophages)を含む、2型免疫およびアレルギー性炎症に関与する多くの免疫細胞タイプを活性化します。IL-33は、サイトカインとして、受容体ST2(IL1RL1)やIL-1受容体アクセサリータンパク質(IL1RAP:IL-1 Receptor Accessory Protein)と相互作用し、NF-κBやMAPキナーゼシグナル伝達経路の細胞内分子を活性化し、極性化Th2細胞の2型サイトカイン(IL-5、IL-13等)の産生を促進します。また、IL-33は、アミロイドプラークの新たな形成を防ぐことによって、APP/PS1マウスのアルツハイマー様症状を逆転させることも報告されています[PMID: 27091974 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。