TGF-beta1とは?
TGF-β1(transforming growth factor, beta 1)は、TGF-β(TGFB:transforming growth factor beta)ファミリーのメンバーに属するサイトカインです。TGF-βファミリーは、多くの細胞種において増殖、分化、接着、遊走等の機能を調節する多機能性ペプチドです。TGF-βは、制御性T細胞、線維芽細胞、上皮細胞、内皮細胞等の多くの細胞種によって産生されます。TGF-βは、形質転換誘導においてTGF-αと相乗的に作用します。 また、負のオートクライン増殖因子としても働きます。TGF-βは、骨芽細胞による骨形成の強力な刺激物質であり、骨芽細胞において走化性、増殖、分化を誘導する等、骨リモデリングで重要な役割を果たします。TGF-βを欠損したマウスは、重篤な多巣性の炎症性疾患、卵黄嚢の欠損、大腸癌を引き起こすことが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。