技術情報
WellReady™で保存可能な細胞例

- マクロファージ前駆細胞
- 角膜実質幹細胞
- 間葉系幹細胞
- 皮膚ケラチノサイト
- 皮膚線維芽細胞
- 大腸がんオルガノイド
- 皮質ニューロン
- プライマリースキン
- 腎臓近位尿細管上皮細胞
- 肝細胞モデル
- 心筋細胞
- 3D足場モデル
- がん細胞株
- 間葉系幹細胞スフェロイド
- その他(ハイスループットアプリケーション)
WellReady™の使用例
ヒト肝細胞の保存
96 wellプレートで共培養したヒト肝細胞と間質フィーダー細胞を、WellReady™ を用いて37℃で5日間保存した。
WellReady™で保存することで、Cytochrome P450活性の減少を抑制した。また、細胞の形態や生細胞率に影響はなかった。
図1. ヒト肝細胞および間質フィーダー細胞中のCytochrome P450活性
図2. 肝細胞の明視野像(上段)と肝細胞の生細胞/死細胞染色 (calcein-AM/ethidium homodimer-1 染色)(下段)
ヒトiPSC由来大脳皮質ニューロンの保存
成熟させたヒトiPS細胞由来大脳皮質ニューロンを、0.3 mLの神経維持培地のみ、または、WellReady™を用いて室温で3〜7日間保存した。 WellReady™で保存したニューロンは細胞生存率が回復し、正常な軸索を示した。
図3. 5日間保存後、回収したヒトiPS細胞由来大脳皮質ニューロンの細胞生存率
図4. ヒトiPS細胞由来大脳皮質ニューロンの保存前後の生細胞/死細胞染色 (緑:calcein-AM、赤:ethidium homodimer-1)
心筋細胞の保存
96wellプレートに播種したヒトiPS細胞由来心筋細胞を、WellReady™を用いて20℃で7日間保存した。 回収後の心筋細胞は、活動電位を回復し、以前の拍動に戻った。
図5. 心筋細胞の保存前後の生細胞/死細胞染色(緑:calcein-AM、赤:ethidium homodimer-1)
In vitro皮膚モデルの保存
In vitro皮膚モデルをWellReady™を用いて室温で最大7日間保存した。 保存後の皮下細胞は高い細胞生存率を保持し、無傷だった。
図7. 皮膚角化細胞(上段)および皮膚線維芽細胞(下段)の保存前後の生細胞/死細胞染色(緑:calcein-AM、赤:ethidium homodimer-1)
図8. wellReady™を用いて保存した間質/上皮皮膚モデルの代謝活性
ハイスループットアプリケーション
HEK293細胞を96wellまたは384wellプレートに播種して、WellReady™を用いて封入、輸送し、合計で5日間保存した。
輸送・保存後の細胞機能を各アッセイで評価した。いずれの場合も、WellReady™で保存、回収後の細胞の刺激応答性は、保存していないサンプルと同程度であった。
図9. WellReady™を用いて384wellプレートで保存したHEK293細胞のcyclicAMPアッセイ
図10. WellReady™を用いて384wellプレートで保存したHEK293細胞のflux based FLIPRアッセイ
図11. WellReady™を用いて96wellプレートで保存したHEK293細胞のkinase based
target engagement live bindingアッセイ
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては
使用しないように、十分ご注意ください。