■ VHH抗体とは?
VHH抗体は、Nanobody® としても知られるラクダ科動物の「重鎖抗体(Heavy chain-only antibody)」由来の抗原結合ドメインです。一般的な抗体と比べて、10分の1程度とサイズが小さく、高い特異性と親和性を示すことで知られます。
図. ラクダ科動物のユニークな重鎖抗体・VHH
図. 従来の1/10ほどの分子量
■ Nano-Secondary®とは?
Nano-Secondary®(ナノ二次抗体)は、蛍光色素とアルパカ由来のVHH抗体からなる、動物種/抗体サブタイプ特異的な二次抗体です。従来のモノクローナル抗体やポリクローナル抗体とは異なり、無血清発現系を用いた組換え抗体として安定的に産生されます。また、開発過程で他種由来IgGや血清タンパク質との交差反応性を検証したクローンを選別しており、予備吸着不要で高い特異性と低バックグラウンドを示します。
図. Nano-Secondary® と従来のポリクローナル二次抗体の比較
(左)Nano-Secondary®(緑色)と一次抗体(灰色)の複合体形成(サイズが小さく、エピトープに対して標識物質がより近接した正確な複合体を形成)。
(右)従来のポリクローナル二次抗体(緑色)と一次抗体(灰色)の複合体形成(大規模であり、任意性のある複合体を形成)。
抗体サイズが小さいため、高浸透性かつ高解像なイメージングに寄与し、免疫蛍光染色(IF)を中心としたアプリケーションに利用できます。
- IF(免疫蛍光染色)
- 超解像顕微鏡観察(SRM:Super-resolution microscopy)
- WB(ウェスタンブロット)
- FC(フローサイトメトリー)
また、Nano-Secondary®は、免疫蛍光染色(IF)やウェスタンブロット(WB)で『ワンステップ染色』(一次抗体と二次抗体(Nano-Secondary®)を同時にインキュベーションする方法)にも対応しています(参考プロトコール参照)。一価のVHH二次抗体は、小サイズでかつ高い特異性と親和性を示すため、従来の二価の二次抗体と異なり、一次抗体のエピトープに対するアクセス性や細胞内への浸透性を妨げる大きなクラスター(複合体)を形成しません。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp )が担当しています。
- 全てオリジナル商品:自社ラボで製造、検証済み(購入後1年間の交換保証付き)
- 数多くの評判:国内・海外における累計122,300報以上の論文使用実績(2024年11月現在)
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