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特定シグナル伝達経路における化合物の細胞ベーススクリーニングアッセイ PathHunter® Pathway Assay Cell Line & eXpress kit
DiscoverX社:特定シグナル伝達経路における化合物の細胞ベーススクリーニングアッセイ
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背景
シグナル伝達(パスウェイ)とは、細胞が外部もしくは内部に起因する刺激に応じてその情報をシグナルへと変換し、シグナルを順次受け渡していくことで、遺伝子発現やタンパク質発現の調節などに影響を与える工程を指します。この工程には非常に多様な経路が存在し、シグナル伝達の変化は細胞動態、そして生体機能の変化に深く関わっているため、多くの疾患との関連性が示唆されています。
PathHunter® Pathway Assayは、癌、免疫、酸化ストレス、DNA損傷といった疾患関連性のあるパスウェイの研究に有用な信頼性のある高感度アッセイ系をご提供しております。DiscoverX社独自のEFC(Enzyme Fragment Complementation)技術を応用した全く新しい本アッセイ系を用いる事で、特定のパスウェイの活性化もしくは阻害作用を簡便に同定することが可能です。
PathHunte® Pathway Assayでは、DiscoverX社独自のEFC技術(Enzyme Fragment Complementation)を用いております。活性型のβ-ガラクトシダーゼ酵素をEnzyme donor(EDとEnzyme Acceptor (EA)の2つに断片化して発現させております。各パスウェイ特異的な細胞内イベントによりEDとEAが近接すると活性型β-ガラクトシダーゼとして再構成されます。再構成されたβ-ガラクトシダーゼはその酵素活性により基質を加水分解します。加水分解により生じた化学発光シグナルは一般的なルミノメーターで検出可能です。

特長
- タンパク質の移行、分泌、分解、発現などの多彩な細胞内の現象の同定による、特定シグナル伝達経路における化合物の機能的作用を確認可能
- 誘導作用を持つ化合物や阻害剤のスクリーニング・プロファイリングに最適化
- 試薬を添加するだけのシンプル操作、短時間のインキュベートによる簡便性
- HTSに対応可能な化学発光ホモジニアスアッセイ
- 低分子化合物の評価の他に、siRNA用のバイオセンサー細胞としても使用可能
- 凍結細胞を含む手頃なReady-to-useキット及び細胞株のご提供
商品ラインナップ
【PathHunter® Pathway Assay】
本アッセイでは継代可能な安定発現細胞株(2vials, 106 cells/vial)をご提供しております。
また、お手持ちの被験サンプルをDiscoverX社(米国)に送付し、安定発現細胞株を用いた受託解析サービスも可能です。
【PathHunter® eXpress Pathway Assays kit】
使い切り凍結細胞と検出試薬等の関連試薬および96ウェルプレート1枚を含むReady-to-Use kitをご提供しております。実験条件検討の必要がなく、少量スケールのアッセイに最適です。

【キット内容】
- Assay-ready, frozen PathHunter® eXpress cells
- PathHunter® Detection Reagents
- Optimized Cell Plating Medium
- 96-wells x 1plate
*細胞株およびeXpress kitはカルタヘナ商品のお取扱となります。詳細は、創薬・受託サービス部までお問い合わせください。
図:サンプルデータ
解析可能パスウェイ一覧
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について