IFN alpha 2Aとは?
インターフェロンα2(Interferon alpha 2)は、ウイルス感染細胞が分泌するI型インターフェロンで、他の細胞への感染拡大を阻止します。組換えヒトインターフェロンα2タンパク質は、ヒトの様々な腫瘍性およびウイルス性疾患治療の研究で使用されています。3つのインターフェロンα2サブバリアント(2A、2B、2C)が報告されており、成熟タンパク質の23番目および34番目に位置する1〜2残基のアミノ酸だけが異なります[PMID:25982860 、10672347 、1694761 ]
Humankine® IFN alpha 2A 商品について
アニマルフリー組換えヒトIFNα2Aは、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。単量体の糖タンパク質として発現され、見かけの分子量16 kDaを示します。IFNα2Aは、I型ターフェロンであり、白血球インターフェロン(Leukocyte interferon)とも呼ばれます。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地中で産生されます。ヒト293細胞における産生は、確実なグリコシル化を実現し、細胞培地中での安定性に寄与します。純度は>95%です。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。