IFN gammaとは?
インターフェロンγ(IFN γ)は、II型インターフェロンとしても知られるサイトカインで、細菌、ウイルス、原虫感染症に対する免疫機構に関連します。IFNγは、活性型の場合、29〜32 kDaサブユニットのグリコシル化非共有結合ホモ二量体として存在します。IFN γは、抗原や炎症のトリガー後に、種々の免疫細胞(ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、エフェクターリンパ球T細胞等)によって産生されます。IFN γ二量体は、分泌後、2つのサブユニットからなる受容体に結合します。2つのサブユニットはそれぞれ、リガンド結合鎖(α鎖)であるIFN-γR1と、シグナル伝達鎖(β鎖)であるIFN-γR2 です。IFN γ受容体の活性化は、JAK/STATシグナル伝達経路を活性化し、IFN γ応答遺伝子を活性化します。IFN γは、ウイルス複製を抑制することが示されています。その一方で、クラスI MHCタンパク質の表面での発現を増加させ、免疫調節因子および免疫刺激因子として機能します[PMID:19268625 、10688427 ]。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。