IL-17Aとは?
IL-17(IL-17A/Interleukin 17A/インターロイキン17A)は、見かけの分子量30〜35 kDaの単量体の糖タンパク質です。IL-17ファミリーは、保存されたシスチンノット構造を持ちますが、N末端が大きく異なる、少なくとも6種の炎症性サイトカインで構成されています。IL-17ファミリーのメンバーは、糖タンパク質であり、局所的なサイトカイン産生を誘導し、顆粒球を炎症部位に動員します[PMID:15485625 、11574464 ]。
Humankine® IL-17A 商品について
アニマルフリーIL-17(IL-17A)は、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。ホモ二量体の糖タンパク質として発現され、見かけの分子量は30〜35 kDaを示します。IL-17ファミリーは、保存されたシスチンノット構造を持ちますが、N末端が大きく異なる、少なくとも6種の炎症性サイトカインで構成されています。IL-17ファミリーのメンバーは、二量体として分泌される糖タンパク質です。局所的なサイトカイン産生を誘発し、顆粒球を炎症部位に動員します。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。