IL-4とは?
インターロイキン4(IL4:Interleukin-4)は、αへリックス型サイトカインファミリー(α-helical cytokine family)のメンバーで、活性化CD4+T細胞、好塩基球、マスト細胞によって産生されます。IL4は、抗原提示細胞の増殖および分化を促進します。IL4はまた、抗体のアイソタイプスイッチ誘導において中心的な役割を果たし、IgE 産生を刺激します。IL4は、多発性骨髄腫、癌、乾癬、関節炎のような自己免疫疾患の治療のために研究されています。IL4はまた、Th1が過剰になることで生じる有害な影響を阻害するためにも広く働きます。一方で、IL-4の過剰発現は、上皮腫瘍の増殖と生存を媒介し、その成長に関与する可能性も示唆されています[PMID:24489573 、3049907 、21663408 ]。
Humankine® IL-4 商品について
アニマルフリー組換えヒトIL-4(別名:B細胞刺激因子1/B cell-stimulatory factor-1)は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。IL-4は、単量体、分子量約13 kDaおよび19 kDaのTh2サイトカインであり、免疫応答において多面的効果を示します。細胞培養条件下で優れた安定性を有することが示されており、ヒト樹状細胞を効率的に産生するのに最適です。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。