NGALとは?
好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL:Neutrophil gelatinase-associated lipocalin)は、リポカリン‐2(LCN2:Lipocalin-2)としても知られる、リポカリンタンパク質ファミリーに属する分泌糖タンパク質です。NGALは、細胞内ではその分解を減少させるために、モノマー、ホモ二量体、およびゼラチナーゼ(マトリックスメタロプロテイナーゼ−9、MMP−9)と共有結合したジスルフィド結合ヘテロ二量体として存在します。NGALは、鉄輸送や走化性、細胞分化、増殖促進を含むいくつかの機能が同定されています。NGALは、もともとヒト好中球に見出され、腎臓、子宮、肝臓、脾臓、心筋細胞、ニューロンおよび免疫細胞を含む組織で発現します。NGALは、心血管疾患、虚血性脳卒中、急性腎損傷、炎症および代謝性疾患の重要なバイオマーカーであり、ヒト血清、唾液、尿中で検出できることが示されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。