Resistin(レジスチン)とは?
レジスチン(Resistin)は、主にげっ歯類の脂肪細胞から分泌されるシステインリッチホルモンであり、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病に関与することが示唆されています。また、レジスチンは、ヒトのマクロファージから分泌され、炎症を促進することが報告されています[PMID:20148674 ]。レジスチンは、Nuclear factor kappa B(NF-κB:核内因子κB)依存性経路を介して、TNF‐α、IL‐6、IL12等の重要な炎症性サイトカインのマクロファージにおける合成および分泌を調節します。炎症と癌は関連性があることから、レジスチンは癌における役割についても研究されています。診断マーカーとしての有用性を支持する結果もあり、その発現レベルは、様々な臨床病期の患者で異なるようにみられます[PMID:30317640 ]。レジスチンは、アテローム性動脈硬化症などの他の病態との関連性が示唆されています[PMID:15710760 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。