レンチウイルス(レンチウイルス発現ベクター)は、哺乳類細胞やモデル動物に、エフェクター分子(shRNA, miRNA, cDNA, DNA断片、アンチセンス、リボザイムなど)やレポーターコンストラクトを導入し、安定発現させるための優れたツールです。
コスモ・バイオでは、レンチウイルスベクターによる遺伝子導入をサポートする製品を広く取り揃えています。近年ゲノム編集ツールとして関心の高い CRISPR-Cas9 システムのレンチウイルス導入商品 も注目です。
レンチウイルス(レンチウイルス発現ベクター)は、哺乳類細胞やモデル動物に、エフェクター分子(shRNA, miRNA, cDNA, DNA断片、アンチセンス、リボザイムなど)やレポーターコンストラクトを導入し、安定発現させるための優れたツールです。
コスモ・バイオでは、レンチウイルスベクターによる遺伝子導入をサポートする製品を広く取り揃えています。近年ゲノム編集ツールとして関心の高い CRISPR-Cas9 システムのレンチウイルス導入商品 も注目です。
レンチウイルス(レンチウイルス発現ベクター/Lentiviral Vector System)は、非分裂細胞を含むほぼ全ての哺乳動物細胞やモデル動物全体に異なるエフェクター分子(shRNA,miRNA, cDNA, DNA断片、アンチセンス、リボザイムなど)またはレポーターコンストラクトを導入し定常発現させるうえで最も効果的な媒体の1つです。偽ウイルス粒子にレンチウイルスがパッケージングされた発現コンストラクトは非常に高い効率で細胞に導入することができ、細胞腫によってはほぼ100%に近い導入効率が得られます。パッケージされたレンチウイルスコンストラクトは、初代培養細胞、幹細胞、分化細胞といった最も導入困難と言われる細胞へも高効率で導入できるケースが多々あります。
導入されたレンチウイルス発現コンストラクトは細胞内のゲノムDNAに組込まれ、siRNA, cDNAまたはレポーター遺伝子の定常的な長期発現を行います。内在性発現したsiRNAエフェクターは長期にわたり標的遺伝子のサイレンシングを行うため、 定常的にノックダウンの表現型を示す機能解析用の細胞株や遺伝子組換え体が構築できます。また、ゲノムに組込まれたウイルスコンストラクトから全長cDNA発現させることで、細胞の表現型における機能獲得型効果を研究するうえで有用なツールを構築することができます。レンチウイルスベクターは、このような個々の標的遺伝子の機能獲得型/抑制型の研究のほかに、Cellecta(CLT)社のプール型shRNAライブラリー のような網羅的な遺伝子探索スクリーニングにおいても理想的なデリバリーシステムといえます。
レンチウイルス発現ベクターには、パッケージング、トランスダクション、ウイルス発現コンストラクトのゲノムDNAへの定常的な組込み、およびsiRNA/miRNA/cDNA/レポーター発現に必須の遺伝因子が含まれています。高タイターの偽ウイルスを産生するため、発現コンストラクトとパッケージングプラスミドをプロデューサー細胞(例:HEK 293T細胞)に同時導入する必要があります。レンチウイルスパッケージングプラスミドは、発現コンストラクトのRNAコピーを組換え体の偽ウイルス粒子に転写およびパッケージングするうえで必須なタンパク質をコードしています。
発現ベクター等をプロデューサー細胞にトランスフェクションした後、パッケージングに必要な機能的要素(例:Psi, RRE, cPPT)を保有する全ての転写物が大量産生します。発現コンストラクトの転写物は、パッケージングプラスミドより産生したヘルパータンパク質とともに水疱性口内炎ウイルス(VSV-G)偽型ウイルス粒子に効率的にパッケージされます。偽ウイルス粒子にパッケージされた発現コンストラクトはプロデューサー細胞より培養液中に分泌されるため、標的細胞への発現コンストラクトの導入に直接使用することも可能です。VSV-G偽型ウイルス粒子は、脂質結合や細胞膜融着を介したウイルス侵入を効率よく媒介し、哺乳動物または哺乳動物以外の標的細胞に感染します。
偽ウイルス型レンチウイルスは、神経細胞、樹状細胞、内皮細胞、網膜細胞、膵臓細胞、肝細胞、大動脈平滑筋細胞、気道上皮細胞、皮膚の線維芽細胞、マクロファージを始めとする多くの細胞種への感染に利用されています。また、レンチベクターを筋肉、脳、気道上皮、肝臓、膵臓、網膜および皮膚に直接in vivo送達し、導入遺伝子発現させることも良好に行われています。
Cosmo Bio would like to acknowledge and thank the Cellecta, Inc. for providing Lenti Virus information presented here.
注意:レンチウイルス粒子は「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称カルタヘナ法)の使用規制対象品です。ご使用に際しては規制に即し適切にお取り扱いください。
コスモ・バイオで取り扱っているレンチウイルス製品を下記にご紹介します。
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
CLT | プール型レンチウイルスshRNA ライブラリー |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
CBL | ViraSafe™ レンチウイルス発現システム |
|
CBL | ViraSafe™ レンチウイルス発現ベクター |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
GCP | OmicsLink™ Expression-Ready ORF cDNA Clone |
|
ORG | TrueORF® Gold クローン |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
APB | i‐Lenti™ siRNA発現ベクターコンストラクト |
|
GCP | OmicsLink™ shRNA クローンコレクション |
|
ORG | HuSH-29 ゲノムワイド shRNA プラスミド |
|
SCB | shRNA プラスミド(プール型) |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
SCB | shRNA レンチウイルス粒子 |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
BOT | shRNAベクターシステム |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
GCP | miExpress™ Precursor miRNA 発現クローン |
|
BOT | miRNA レンチウイルス発現ベクター & miRNA レンチウイルス粒子 |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
APB | iCRISPR-Cas9 ゲノム編集用ガイドRNAライブラリー |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
ORG | ORIGENE社 レンチウイルス濃縮試薬 |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
GCP | Lenti-Pac™ レンチウイルス濃縮溶液 |
|
メーカー | 商品 | 特長 |
---|---|---|
SGL | レンチウィルス作製受託サービス |
|
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
© COSMO BIO