CXCL9/MIGとは?
CXCL9(別名:MIG、monokine induced by gamma-interferon)は、CXCファミリーのメンバーであり、様々な免疫細胞および非免疫細胞によって産生され、免疫細胞の走化性において重要な役割を果たすケモカインです[PMID:27726306 ]。CXCL9は、Gタンパク共役型受容体CXCR3に結合し、活性化T細胞やNK細胞等のCXCR3発現細胞を動員します。また、免疫チェックポイント療法において一定の役割を果たすことが示されています[PMID:35314795 ]。CXCL9は、腫瘍抑制因子として機能し、腫瘍浸潤性CD8+T細胞、NK細胞を動員します[PMID:27726306 ]。さらに、CXCL9がCXCR3-Bに結合することで、内皮細胞の増殖、腫瘍の血管新生を阻害します[PMID:12782716 ]。その一方で、CXCL9がCXCR3-Aに結合することで、PI3K経路、MAPK経路等を介して腫瘍の遊走や浸潤を促進する腫瘍プロモーターとして作用することも報告されています[PMID:27726306 、26883105 、25663474 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。