IL-7とは?
インターロイキン7(IL7:Interleukin-7)は、IL-2スーパーファミリーのメンバーの1つです[PMID: 21889323 ]。IL-7は、骨髄や胸腺の間質細胞(stromal cells、ストローマ細胞)から分泌される造血成長因子です。IL-7は、ケラチノサイト、樹状細胞、肝細胞、ニューロン、上皮細胞でも産生されますが、正常リンパ球では産生されません[PMID: 12010786 ]。IL-7は、成熟Tリンパ球の発生、生存、恒常性の維持および回復に役割を果たします[PMID: 21508983 ]。IL-7は、発生過程におけるB細胞の運命決定、生存、増殖および成熟の重要な調節因子でもあります[PMID: 16303314 ]。
また、重症急性呼吸器症候群(SARS:Severe acute respiratory syndrome)コロナウイルス2 (SARS-CoV-2)の感染は、炎症性サイトカインおよびケモカインの強力な誘導因子です。それらは、感染防御に機能する可能性がありますが、破壊的な肺損傷を媒介する可能性もあります。血清IL-7レベルの上昇は、他のいくつかの循環サイトカインやケモカインと共に、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の重症度と関連することが示されています[PMID: 32563194 、33810947 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。