Caspase 3とは?
エンドプロテアーゼファミリーであるカスパーゼは、炎症や細胞死をコントロールする細胞制御ネットワークで重要なプレイヤーです。イニシエーターカスパーゼ(Initiator caspases、誘導型カスパーゼ:カスパーゼ-2、8、9、10、11、12)は、下流のエフェクターカスパーゼ(Effector caspases、実行型カスパーゼ:カスパーゼ-3、6、7)を切断/活性化します。エフェクターカスパーゼは、細胞内の標的タンパク質を切断/分解することによってアポトーシスを実行します。カスパーゼ-3(別名:CPP32、SCA-1、Apopain)は、アポトーシスの開始時に、ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP:poly(ADP-ribose) polymerase)を切断/分解します。また、カスパーゼ3は、SREBP(sterol regulatory element binding proteins:ステロール調節配列結合タンパク質)の塩基性ヘリックス・ループ・ヘリックスロイシンジッパードメインと膜結合ドメイン間を切断し、その活性化に重要な役割を果たします。カスパーゼ-3は他のタンパク質とヘテロ複合体を形成し、50~70kDaの分子量で検出される場合があります[PMID: 9747872 ]。
本抗体(品番:25128-1-AP)は、全長カスパーゼを認識しない、切断型カスパーゼ3特異的な製品です。19 kDaおよび17 kDaの切断型カスパーゼ3(p19およびp17)を認識します。切断型カスパーゼ3(p19およびp17フラグメントは複合体を形成することが知られており、ウェスタンブロット解析では約30~35 kDaに検出される場合があります[PMID: 25501826 ]。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp )が担当しています。
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