P21とは?
CDKN1A(別名:p21、CIP1、WAF1)はサイクリン依存性キナーゼ阻害因子です。CDKN1A(p21)は、サイクリン-CDK2(cyclin-CDK2)またはサイクリンCDK4(cyclin-CDK4)複合体に結合し、その活性を阻害するため、G1期における細胞周期進行の調節因子として機能します。CDKN1A(p21)の発現は、突然変異型ではない野生型のp53タンパク質によって誘導され、これを介してCDKN1A(p21)は、様々なストレス刺激に応答して、p53依存性細胞周期のG1期停止を媒介します。CDKN1Aは、増殖細胞核抗原(PCNA)と相互作用することができ、S期DNA複製およびDNA損傷修復において調節的役割を果たします。CDKN1A(p21)は、CASP3様カスパーゼ(CASP3-like caspases)によって特異的に切断されることが報告されており、このことによってCDK2の著しい活性化がもたらされ、また、カスパーゼ活性化後のアポトーシス実行に寄与する可能性が示唆されています。CDKN1Aタンパク質をコードする二つの選択的スプライシング変異体が報告されています。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp
)が担当しています。
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