Activin Aとは?
アクチビンA(Activin A)は、TGFβスーパーファミリーに属す因子で、脳下垂体前葉からのFSH(卵胞刺激ホルモン)分泌を促進する(=activate/アクチベート)する能力に因んで命名されました[PMID:16885530 ]。これまでに、ヒト組織において3種類のアクチビン(アクチビンA、アクチビンB、アクチビンAB)が同定されており、そのうちアクチビンAが最も多く研究されています。アクチビンAは、細胞分化、増殖、アポトーシス、および発癌の調節において様々な機能を示します[PMID:8200957 ]。
Humankine® Activin A 商品について
アニマルフリー組換えヒトアクチビンAは、ヒト293細胞で発現したリコンビナントタンパク質です。ジスルフィド結合ホモ二量体として、見かけの分子量は25 kDaを示します。アクチビンAは、TGFβスーパーファミリーのメンバーに属します。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。