PD-1とは?
PD-1(Programmed cell death 1、別名:CD279)は、免疫抑制受容体として知られる288残基のアミノ酸からなる 1型膜貫通タンパク質です。IgスーパーファミリーのCD28/CTLA-4 サブファミリーに属します。PD-1は、stalk ドメイン、膜貫通ドメイン、ITIM(immunoreceptor tyrosine-based inhibitory motif、免疫受容体チロシン依存性抑制モチーフ)および ITSM(immunoreceptor tyrosine-based switch motif、免疫受容体チロシン依存性スイッチモチーフ)を含む細胞内ドメインから構成されます。PD-1は、T細胞、B細胞、ナチュラルキラーT細胞、活性化単球、樹状細胞(DC)上に発現します。PD-L1またはPD-L2がPD-1と結合すると、T細胞増殖、サイトカイン産生、および細胞溶解機能を阻害するシグナルを伝達します。このことは、免疫寛容、自己免疫、感染等に関わるT細胞の機能調節にきわめて重要です。また、PD-1の阻害は、抗腫瘍活性を有することが示されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。