PD-L1とは?
PD-L1(Programmed cell death ligand 1、別名:CD274、B7-H1)は、290残基のアミノ酸からなる1型膜貫通タンパク質です。PD-L1は、マウスT細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、間葉系幹細胞、培養された骨髄由来のマスト細胞での発現が確認されています。また、PD-L1は多くの非造血系細胞でも発現することが知られており、血管内皮細胞、上皮細胞、筋肉細胞、肝細胞、膵島細胞、脳内アストロサイト、胎盤合胞体栄養細胞、眼の角膜、虹彩、毛様体、網膜を含む多くの細胞で発現します。
PD-L1は、メラノーマ、卵巣癌、肺癌、神経膠芽腫、乳癌、および膵臓癌を含む広範囲の固形腫瘍において亢進します。PD-L1およびPD-L2は、どちらもPD-1のリガンドです。PD-L1またはPD-L2がPD-1と結合すると、T細胞増殖、サイトカイン産生、および細胞溶解機能を阻害するシグナルが伝達します。このことは、免疫寛容、自己免疫、感染等に関わるT細胞の機能調節にきわめて重要です。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。