フェノタイプスクリーニングは細胞の表現系を指標にしたスクリーニング方法です。ターゲットベースのスクリーニングと同様に、創薬研究における代表的なアプローチの一つになります。
コスモ・バイオでは、フェノタイプスクリーニングに有用な各種iPS細胞由来分化細胞の販売や、イメージングや機能アッセイを指標にした受託サービスを提供しています。
単一細胞アッセイだけでなく、スフェロイド、オルガノイドを利用した3Dアッセイや、幅広い疾患モデルを用いたパネル評価試験など、より高次元、広範囲の評価を行うことも可能です。
iPS細胞由来分化細胞
Axol Bioscience社iPS細胞由来神経系細胞、心筋細胞
Axol Bioscience社では、高品質なiPS細胞由来神経系細胞を販売しています。
アルツハイマー病、ハンチントン病、ALSといった患者由来細胞も扱っており、フェノタイプスクリーニングに有用なツールとなります。
神経細胞
神経幹細胞(健常者、AD、HD患者由来、遺伝子変異モデル) アストロサイト
運動ニューロン(健常者、ALS患者由来) 感覚神経細胞
ドーパミン作動性ニューロン ミクログリア
StemoniX社microBrain 3D
StemoniX社では、96-wellもしくは384-well plateにて培養したiPS細胞由来神経スフェロイドを販売しています。生きた状態でお届けすることで、到着後1週間でカルシウムオシレーションを指標にした機能アッセイを行うことができます。
また、メーカーでの受託試験や疾患患者由来iPS細胞を用いたカスタム構築も可能です。
図1. StemoniX社microBrain 3D
健常者、およびレット症候群患者由来iPS細胞から作製したmicroBrain 3Dでは、FLIPRでのカルシウムオシレーション測定時のPeak Count, Peak Amplitudeなどにおいて違いが確認された。
受託サービス
Applied StemCell社iPS細胞関連受託サービス
Applied StemCell社では、線維芽細胞や血球細胞からのiPS細胞作成、iPS細胞へのゲノム編集、iPS細胞から様々な細胞への分化サービスを提供しています。
- iPS細胞へのゲノム編集サービス
オートメーション化により短期間でゲノム編集を実施 - iPS 細胞の分化誘導受託サービス
各種神経系細胞への分化誘導サービス
PhenoVista社High Content Imaging Analysisサービス
PhenoVista社ではハイコンテントイメージングのセルアッセイサービスを提供しています。アッセイ系構築から384-well plateでのスクリーニング、3Dスフェロイドやマイクロデバイスを用いたアッセイなど、様々な試験系の構築・実施をすることが可能です。
図2. DefiniGen社小腸オルガノイドを用いた3Dイメージング
Eurofins DiscoverX社BioMAPサービス
Eurofins DiscoverX社のBioMAPサービスは、12種類のヒト初代培養細胞を単体、または共培養で構築された免疫を中心とした疾患モデルにおける薬剤応答をバイオマーカーで評価することができます。4000種類以上の既知薬剤のデータベースと比較するこで、作用機序解明や毒性解析に有用な予測を行うことができます。
図3. Predonisoloneの評価データ
Predonisoloneを BioMAP の免疫関連の5つのシステムで3.3uMを最高濃度として濃度4点で評価を行った。中央の線から上に変動したマーカーはタンパク質量の増加、下に変動したマーカーは減少をそれぞれ示す。緑の文字で示したマーカーの変化から、Predonisoloneの臨床効果として知られる抗炎症作用が予測された。赤、青のマーカーからは臨床試験で報告された副作用である皮膚の萎縮、心血管及び循環器系の症状が予測された。
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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