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マトリックス依存性細胞遊走のバリア遊走アッセイによる解析

Analysis of Matrix-Dependent Cell Migration with a Barrier Migration Assay

Protocols

Sci. Signal., 15 June 2010
Vol. 3, Issue 126, p. pl1
[DOI: 10.1126/scisignal.3126pl1]

Sven Kroening* and Margarete Goppelt-Struebe

Department of Nephrology and Hypertension, University Hospital Erlangen, 91054 Erlangen, Germany.

* Corresponding author. E-mail, sven.kroening@uk-erlangen.de

要約:細胞遊走は、多くの生物学的過程においてきわめて重要な役割を果たし、サイトカインや増殖因子による調節をうける。in vivoで は、細胞は細胞外マトリックス(ECM)に包埋されている。ECMタンパク質は、接着受容体のインテグリンによって細胞の細胞骨格に連結されている。イン テグリンは、細胞外シグナルを細胞に伝達することによって、遺伝子発現だけでなく細胞の接着および遊走に影響を与える。われわれは、仕切り装置を用いて細 胞を分離する細胞遊走アッセイについて述べる。このアッセイによって、定められたマトリックスタンパク質上の接着細胞の移動を定量することが可能になり、 個々の細胞の遊走に関連する特性を評価することができるようになる。このように、バリア細胞遊走アッセイは、マトリックスに依存する接着細胞の遊走を検討 するための有用なツールである。

S. Kroening, M. Goppelt-Struebe, Analysis of Matrix-Dependent Cell Migration with a Barrier Migration Assay. Sci. Signal. 3, pl1 (2010).

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