mNeonGreenとは?
mNeonGreenは、頭索動物(脊索動物の一種であり、脊索はあるが背骨がない海生無脊椎動物)に分類されるニシナメクジウオ(Branchiostoma lanceolatum)に由来する、2013年に公開された単量体の黄緑色蛍光タンパク質です[FPbase:mNeonGreen
、PMID:23524392
]。現在広く利用されているGFP(Green Fluorescent Protein、緑色蛍光タンパク質)は、オワンクラゲ(Aequorea Victoria)から単離された蛍光タンパク質である一方、mNeonGreenは、クラゲ由来の蛍光タンパク質とは進化的に遠い関係にあります。そのため、蛍光タンパク質を構成するアミノ酸配列の相同性は、mNeonGreenと一般的なGFPバリアント間で約20〜25%程度にすぎません。mNeonGreenは、最も一般的に使用されている緑色および黄色蛍光タンパク質よりも優れた光学特性を有しており、一般的なイメージング、FRETプローブ、および超解像イメージング等のアプリケーションにおける有用性が期待されています[PMID:23524392
]。
■ VHH抗体とは?
VHH抗体は、Nanobody® としても知られるラクダ科動物の「重鎖抗体(Heavy chain-only antibody)」由来の抗原結合ドメインです。一般的な抗体と比べて、10分の1程度とサイズが小さく、高い特異性と親和性を示すことで知られます。

図. ラクダ科動物のユニークな重鎖抗体・VHH

図. 従来の1/10ほどの分子量
■ Nano-Trapとは?
Nano-Trap(ナノトラップ)は、迅速かつ効率的な免疫沈降(IP)に最適です。各種担体(アガロースビーズ、磁性アガロースビーズ、磁気ビーズ)に結合したVHH抗体で構成されます。
各種ビーズ上に結合したVHH抗体は、ビーズ上に残存し、SDSサンプルバッファー中で溶出されません。したがって、従来のIP解析でしばしば問題となるIP抗体由来の軽鎖または重鎖バンドの干渉が無く、シングルバンドの精製を可能とします。さらに、ウエスタンブロットに使用する一次抗体/二次抗体を自由に選択できます。
■ Nano-Trapのアプリケーション
- IP(免疫沈降)/ CoIP(共免疫沈降)
- ChIP(クロマチン免疫沈降)/ RIP(RNA免疫沈降)
- 質量分析(Mass spectrometry)
- On-bead enzyme assay

図. Nano-Trap(左)と従来型であるProtein A/G結合IgG抗体(右)を用いた免疫沈降の概要。Nano-Trapでは、単一のバンドを得られ、従来型とは異なり軽鎖/重鎖由来のバンドは観察されません。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp
)が担当しています。
- 全てオリジナル商品:自社ラボで製造、検証済み(購入後1年間の交換保証付き)
- 数多くの評判:国内・海外における累計130,300報以上の論文使用実績(2025年4月現在)
- 迅速な納期:約20,000品目を当社倉庫に国内在庫!
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