ARL13Bとは?
ARL13B(別名 ARL2L1)は、Ras スーパーファミリーの低分子量繊毛Gタンパク質です。繊毛に局在し、ソニックヘッジホッグシグナリングと同様に繊毛の発生に必要とされ、繊毛の標識に使用できる抗体ターゲットです[PMID: 22072986 ]。ARL13B の欠損が、小脳の先天異常をきたす常染色体劣性疾患のジュベール症候群(JBTS)を引き起こします。結果的に JBTS の患者は、呼吸や筋肉のコントロールを失います。
プロテインテック社の ARL13B 抗体(品番:17711-1-AP)は、同様に JBTS に関するイノシトールリン酸 5- ホスファターゼE(INPP5E)との相互作用についての研究など、多数の文献に使用されています。C末端モチーフとプレニル化シグナルと共に、INPP5E の繊毛ターゲッティングは ARL13B によって促進され、ヒトで JBTS を引き起こす ARL13B のミスセンス変異は、ARL13B–INPP5E 相互作用を阻害することが知られています。先の抗体を使用して2012年の終わりに発表された PNAS 誌の論文[PMID: 23150559 ]では、ARL13B–INPP5E に関与するいくつかの中心体と繊毛タンパク質がさらに同定され、この機能的タンパク質のネットワークが、JBTS と繊毛関連疾患の髄質性嚢胞腎にも関与することが明らかになりました。
京都大学大学院 薬学研究科 生体情報制御学分野 加藤 洋平 先生にご寄稿いただきました。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp )が担当しています。
- 全てオリジナル商品:自社ラボで製造、検証済み(購入後1年間の交換保証付き)
- 数多くの評判:国内・海外における累計104,300報以上の論文使用実績(2024年4月現在)
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プロテインテックは「日本で成長している抗体サプライヤー」