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膜脱分極はROCKによるβ1サブユニット表面輸送を介してBKチャネルを活性化し、血管収縮を制限する
Membrane depolarization activates BK channels through ROCK-mediated β1 subunit surface trafficking to limit vasoconstriction
Sci. Signal. 09 May 2017:
Vol. 10, Issue 478, eaah5417
DOI: 10.1126/scisignal.aah5417
M. Dennis Leo1, Xue Zhai1, Padmapriya Muralidharan1, Korah P. Kuruvilla1, Simon Bulley1, Frederick A. Boop2, and Jonathan H. Jaggar1,*
1 Department of Physiology, University of Tennessee Health Science Center, Memphis, TN 38163, USA.
2 Department of Neurosurgery, University of Tennessee Health Science Center, Memphis, TN 38163, USA.
* Corresponding author. Email: jjaggar@uthsc.edu
要約
局所臓器血流を調節する小動脈平滑筋細胞(筋細胞)の膜脱分極は、血管収縮を引き起こす。膜脱分極はまた、大コンダクタンスカルシウム(Ca2+)活性化カリウム(BK)チャネルを活性化し、それは血管収縮を促進するCa2+チャネル活性を制限し、したがって血管拡張を引き起こす。われわれは、ヒトおよびラットの動脈筋細胞において、膜脱分極が、補助BK β1サブユニットの細胞表面存在量を急速に増加させるが、孔形成BKαチャネルの細胞表面濃度は増加させないことを示した。膜脱分極は、電位依存性Ca2+チャネルを刺激し、Ca2+流入およびRhoキナーゼ(ROCK)1および2の活性化を導いた。ROCK1/2によるRab1Aの活性化は、Rab11A陽性リサイクルエンドソームによる細胞膜へのβ1サブユニットの送達を促進した。これらの付加的なβ1サブユニットは、既に細胞膜に存在するBKαチャネルに結合し、加圧された動脈筋細胞におけるチャネルの見かけのCa2+感受性および活性化の増加と血管拡張を導いた。したがって、膜脱分極は、ROCKの刺激および動脈筋細胞表面へのβ1サブユニットのRab11A依存的輸送を介してBKチャネルを活性化する。
Citation: M. D. Leo, X. Zhai, P. Muralidharan, K. P. Kuruvilla, S. Bulley, F. A. Boop, J. H. Jaggar, Membrane depolarization activates BK channels through ROCK-mediated β1 subunit surface trafficking to limit vasoconstriction. Sci. Signal. 10, eaah5417 (2017).