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細胞外マトリックスとリソソームのクロストークと、神経変性疾患に対するその意義を解読

Decoding extracellular matrix–lysosome cross-talk and its implications for neurodegenerative diseases

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SCIENCE SIGNALING
10 Jun 2025 Vol 18, Issue 890
DOI: 10.1126/scisignal.adt1936

Qinghu Yang1, 2, 3, *, Huan Ma1, Liang Yang1, 2, 3, Ming Jiang1, 2, 3, Xia Liu, Zhantao Bai1, 2, 3, *

  1. 1 School of Life Science and Research Center for Natural Peptide Drugs, Shaanxi Engineering and Technological Research Centre for Conservation and Utilization of Regional Biological Resources, Yan'an University, Yan'an 716000, China.
  2. 2 Yan'an Engineering and Technological Research Centre for Resource Peptide Drugs, Yan'an 716000, China.
  3. 3 Yan'an Key Laboratory for Neural Immuno-Tumor and Stem Cell, Yan'an 716000, China.
  4. * Corresponding author. Email: qhyang@yau.edu.cn (Q.Y.); ztbai@yau.edu.cn (Z.B.)

要約

リソソームは、細胞のリサイクルとシグナル伝達に重要な役割を果たす、多才な細胞小器官である。これらは、細胞成分の効率的な代謝回転を促進する、高分子のオートファジー分解およびリサイクルに重要である。細胞内での役割以外にも、リソソームは細胞外マトリックス(ECM)成分の分解と構築を制御し、ECMのリモデリングと、細胞間のコミュニケーションおよび微小環境への適応に不可欠なシグナル伝達分子のプロセシングに影響している。逆を言えば、ECMは、生合成、酸性化および細胞内の配置を含め、鍵となるリソソーム機能を制御している。このレビューでわれわれは、リソソームとECMの間の双方向の相互作用を考察し、神経変性疾患の発症と治療におけるその意義を探る。

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