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外傷性神経損傷後の代謝変化:軸索再生の推定機構およびトランスレーショナルな標的の候補

Metabolic alterations after traumatic neural injury: Mechanistic insights and potential translational targets for axon regeneration

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SCIENCE SIGNALING
24 Feb 2026 Vol 19, Issue 926
DOI: 10.1126/scisignal.adx9003

Qianqian Cao1, †, Wenwen Zhao1, †, Junjie Yan1, Stéphane Belin2, Bin Yu1, Homaira Nawabi2, *, Susu Mao1, *

  1. 1 Jiangsu Key Laboratory of Tissue Engineering and Neuroregeneration, Key Laboratory of Neuroregeneration of Ministry of Education, Co-innovation Center of Neuroregeneration, Nantong University, Nantong, 226001, China.
  2. 2 Univ. Grenoble Alpes, Inserm, U1216, Grenoble Institut Neurosciences, 38000 Grenoble, France.
  3. † These authors contributed equally to this work.
  4. * Corresponding author. Email: homaira.nawabi@inserm.fr (H.N.); maosusu@ntu.edu.cn (S.M.)

要約

代謝は、異化と同化を通して細胞に必須の物質とエネルギーを供給するだけでなく、代謝酵素や遺伝子発現に影響を及ぼす代謝産物を介して恒常性を維持する、より幅広い調節的役割も果たす。軸索損傷時には、ニューロンと支持細胞の両方における代謝変化が、エネルギー供給、基質可用性、再生関連遺伝子の発現、細胞間の代謝的相互作用を調節することによって、ニューロンの生存と再生に影響を及ぼす。軸索再生は損傷後の神経修復の鍵となる過程である。神経系そのものだけではなく、食事や運動、概日リズム、心理的ストレスなどの全身性因子も、臓器間の代謝的コミュニケーションや細菌叢と宿主の代謝的クロストークを介して、軸索再生に重要な役割を果たす。このReviewでは、軸索再生時の代謝変化に関する理解の進展を、糖代謝、脂質代謝、タンパク質分解、ミトコンドリア活性、神経系と非神経系の間の全身性因子誘導性の代謝的クロストークに焦点を当てて要約する。また、代謝物そのものが治療となる可能性を明らかにし、末梢神経系と中枢神経系における損傷後の異なる代謝反応を分析し、それらの時空間的ダイナミクスおよび細胞種特異性を論じる。最後に、神経修復の成功には、全身にわたる再生促進状態の構築が必要であることを提案する。

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