Vimentin-Chromobody plasmid(Vimentin抗体クロモボディープラスミド)は、『蛍光タンパク質融合Vimentin抗体(抗Vimentinナノボディ/VHH抗体)』をコードするDNAプラスミドです。細胞にトラスフェクションすることによって、Vimentinを特異的に蛍光標識し、生細胞イメージング等の観察に使用できます。

細胞イメージングに最適!トランスフェクションするVHH発現ベクター 蛍光タンパク質融合Vimentin抗体発現用プラスミド(Vimentin-Chromobody plasmid)
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背景
■ VHH抗体とは?
VHH抗体は、Nanobody® としても知られるラクダ科動物の「重鎖抗体(Heavy chain-only antibody)」由来の抗原結合ドメインです。一般的な抗体と比べて、10分の1程度とサイズが小さく、高い特異性と親和性を示すことで知られます。
■ Chromobody®(クロモボディ)とは?
『Chromobody®(クロモボディ)』とは、内在性タンパク質のリアルタイム/生細胞イメージングを可能にする蛍光ナノプローブです。クロモボディは、蛍光タンパク質-VHH融合タンパク質であり、ターゲット特異的なVHH抗体(ナノボディ)と蛍光タンパク質で構成されます。
旧クロモテック社(現プロテインテックグループの一部門)のクロモボディは、アルパカ由来のターゲット特異的VHH抗体と蛍光タンパク質(TagRFP、TagGFP2またはEGFP)の融合タンパク質をコードする『Chromobody®(クロモボディ)プラスミド』として提供されます。
クロモボディプラスミドは、トランスフェクションされた後、細胞内にクロモボディを発現し、ターゲットタンパク質を特異的に標識します。クロモボディは、標的タンパク質の機能に干渉することなく非侵襲的に標識するため、細胞研究やハイコンテント分析に有用です。
■ Vimentin-Chromobody®とは?
Vimentin-Chromobody®は、生細胞におけるビメンチン細胞骨格の動態を追跡します。Vimentin-Chromobody®は、主に間葉細胞で発現するビメンチン中間径フィラメントに結合します。
■ Proteintech Group(プロテインテック)とは?
Proteintech Group, Inc.(プロテインテック)社は、2001年に設立された抗体製造メーカーです。現在までに、米国本社の他、英国、中国、ドイツ、フランス、シンガポール等で支社を展開し、各国で様々なマーカー抗体、タンパク質研究用試薬を供給しています。国内におけるテクニカルサポート等は、2016年より株式会社プロテインテック・ジャパン(www.ptglab.co.jp )が担当しています。
- 全てオリジナル商品:自社ラボで製造、検証済み(購入後1年間の交換保証付き)
- 数多くの評判:国内・海外における累計128,900報以上の論文使用実績(2025年1月現在)
- 迅速な納期:約18,500品目を当社倉庫に国内在庫!
プロテインテックは「日本で成長している抗体サプライヤー」
プロテインテックとChromoTek(クロモテック、ドイツ)は、引用数ランキング付の抗体検索サイトを運営する英国「CiteAb 」が主催の「2022 CiteAb Awards」において「Researchers' choice(研究者の選択)
」部門と「Environmental Initiative of the Year(今年の環境イニシアチブ)
」部門でそれぞれ受賞者として選出されました。優れた品質およびカスタマーサービス、環境への取り組みが高く評価されています。
また「Which suppliers should you watch in the Japanese antibody market?(日本の抗体市場で注目すべきサプライヤーは?)」のブログ記事で、近年発表された論文中の製品引用数を根拠にプロテインテックが「日本で成長している抗体サプライヤー」として「注目に値するシェアの拡大・急上昇」を見せていると言及されています。以下のリンクから、プロテインテックの主なカテゴリー製品をご覧いただけます。
- [新製品のご案内]『MultiPro™(マルチプロ)』シングルセル解析用オリゴヌクレオチド標識抗体
- [値下げのお知らせ]Proteintech Group社「新価格」適用開始のご案内
特長
商品名 | 蛍光タンパク質融合Vimentin抗体発現用プラスミド (Vimentin-Chromobody plasmid) |
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品番 | vcg ![]() |
タイプ | プラスミド |
特異性 | ヒト、ハムスター、イヌのビメンチン中間径フィラメントタンパク質※ |
アプリケーション | Trace endogenous vimentin in real-time、Live cell imaging、Monitor epithelial-mesenchymal transition in live cells |
標識 | TagGFP |
別名 | - |
GeneID (遺伝子データベース情報) | - |
容量 | 20 µg |
エンコードされているVHH抗体 | Monoclonal anti-Vimentin single domain antibody (sdAb) fragment |
シーケンス(配列) | With the Vimentin-Chromobody plasmid you receive the sequence information of the Alpaca antibody to Vimentin fused to TagGFP2 or TagRFP, as well as the full vector sequence. |
顕微鏡観察技法 | Wide-field epifluorescence microscopy; confocal microscopy |
トランスフェクション手法 | Transfection of Chromobody plasmids into mammalian cells can be done with standard DNA-transfection methods, e.g. lipofection (Lipofectamine 2000? from Thermo Fisher Scientific), according to the manufacturer’s protocol for the transfection reagent. Please choose the transfection method that works the best for your cell type. |
保存方法 | 商品到着後は、-20℃で保管してください。 |
※:VHH抗体発現プラスミドに搭載されているプロモーターは、哺乳動物細胞で機能するCMV IEプロモーターです。
その他
■ Vimentin抗体発現用プラスミドフォーマット
Vimentin-Chromobody (TagGFP2) | |
---|---|
ベクタータイプ | mammalian expression vector |
プロモーター | constitutive CMV IE |
レポーター | TagGFP2 ![]() |
使用コドン | mammalian |
セレクションマーカー | prokaryotic - kanamycin eukaryotic - neomycin(G418) |
複製起点 | prokaryotic - pUC ori eukaryotic - SV40 ori |
核局在化シグナル(NLS) | No |
ベクターマップ | ![]() |
品番 | vcg ![]() |
よくある質問 FAQ
【01】クロモボディは恒常的に発現しますか?
はい、クロモボディ発現はCMVプロモーター下で調節されます。CMVプロモーターは、IE(immediate early)プロモーターであり、恒常的なクロモボディの発現を可能にします。
【02】クロモボディは生細胞でのみ機能しますか?
はい、クロモボディプラスミドは生細胞でのみ機能します。クロモボディの局在シグナルを観察するには、クロモボディプラスミドを細胞にトランスフェクション後、少なくとも一晩インキュベーションする必要があります。また、イメージング前に細胞を固定することも可能です。
(注:Histone-Chromobody導入細胞の固定はおすすめできません。)
【03】トランスフェクション後、どの時点で細胞を画像化する必要がありますか?
クロモボディのシグナルは、細胞内で最大3日間維持されます。ただし細胞種にも大きく依存します。したがって、トランスフェクション後、16~24時間後に細胞を画像化することをおすすめします。
【04】細胞内で発現したクロモボディは、細胞膜を透過して培地中に拡散しますか?
いいえ、クロモボディは細胞質で発現するタンパク質です。細胞膜の完全性が維持されている限り、培地中には分泌されず、細胞内にとどまります。
【05】ターゲットに結合したときにのみ蛍光を発しますか?
いいえ、クロモボディはVHH抗体と蛍光タンパク質を融合したキメラタンパク質です。ターゲットに結合しているかどうかに関係なく、蛍光を維持します。
【06】バクテリア内でクロモボディプラスミドを増幅できますか?
はい、クロモボディプラスミドは、標準的な大腸菌(E.coli)を利用した方法で増幅できます。
使用例
蛍光タンパク質融合Vimentin抗体発現用プラスミド(Vimentin-Chromobody plasmid)
■ 蛍光タンパク質-VHHモノクローナル抗体発現用プラスミド
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Vimentin-Chromobody(R) plasmid (TagGFP2)![]() |
PGI | VCG | 20 UG |
¥143,500(キャンペーン中) ¥205,000(通常希望販売価格) |
MTAの締結について
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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