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サーチュインと概日時計:クロマチンと代謝の橋渡しをする
Sirtuins and the circadian clock: Bridging chromatin and metabolism
Sci. Signal., 9 September 2014
Vol. 7, Issue 342, p. re6
DOI: 10.1126/scisignal.2005685
Selma Masri and Paolo Sassone-Corsi*
Center for Epigenetics and Metabolism, Department of Biological Chemistry, U904 INSERM, University of California, Irvine, Irvine, CA 92697, USA.
*Corresponding author. Email: psc@uci.edu
要約 概日時計は、生物の生理的過程を日々同調させるために必要な、微細に調整された転写および翻訳調節機構である。何層にもわたる複雑性が効率的な時計機能に寄与し、その制御には翻訳後修飾と酵素的フィードバックループが関与する。タンパク質脱アセチル化酵素のサーチュインファミリーの初代メンバーであるSIRT1は、概日機能を調節することが報告された最初のサーチュインであった。SIRT1は、核内での作用によって概日時計に影響を及ぼす。さらに、最近のデータからは、SIRT3とSIRT6が、概日機能のミトコンドリアと核における制御に関与することが示され、ミトコンドリアにおける脂肪酸代謝のような、これまで認識されていなかった、さまざまな細胞内領域に広がる役割が明らかになっている。このレビューでは、さまざまな細胞内小器官において概日機能を指令するサーチュインの役割に注目し、この酵素ファミリーの棲み分けられた役割を仲介する可能性のある内因性シグナルを推測する。
S. Masri and P. Sassone-Corsi, Sirtuins and the circadian clock: Bridging chromatin and metabolism. Sci. Signal. 7, re6 (2014).